そうそう。僕らはコンビとしてのデビューよりも、新喜劇のデビューの方が早かったんですよ。その時、初めてもらった給料で飲みに行ったら、そこの大将が、僕がお笑いをやっていることを知って、皿洗いのアルバイトを紹介してくれたりとかね。
焼肉屋のアルバイトのときは『日当いらんから、全部肉にしてくれ』いうて、肉を持ち帰って家で友だちと焼肉パーティーしたりね。
あと、僕は意外と要領がよいタイプだったんで、肉体労働のアルバイト先ではどんどん出世して仕事を任されていったんですよ。
そしたらある日、一緒に働いていた班のおじさんに『よく働く男はいい男だ。ウチの娘と結婚してくれ!』言われて、娘の顔写真まで見せられましたわ。
メチャメチャ可愛かったなあ。でも、断わりましたけどね。
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