あの有名人のアルバイトにまつわるさまざまな話をお送りするこのコーナー。毎回、下積み時代の隠れた努力や、おもしろいエピソードをお届けします。

カンニング 竹山隆範(たけやまたかのり)
1971年4月2日福岡県出身。1993年に中島忠幸(なかしまただゆき)とカンニングを結成。「虎の門(ANB)」「エンタの神様(NTV系)」「笑いの金メダル(ABC系)」など、今やバラエティ番組には欠かせない存在に。2004年に初CD「カンニングのヘイ・ユウ・ブルース」、そして2005年には自身初のDVD「カンニングの思い出づくり」を発売。

―― 今までどんなアルバイトを経験しましたか?

結構いろいろやりましたね。高校の時は福岡の動物園でアメリカンドッグを揚げていましたし、20歳になって東京に来てからは、ガードマン、デパ地下の八百屋、テレアポ、酒屋の配達、不動産屋・・・他にもまだまだあります。

―― 一番楽しかったアルバイトは何ですか?

僕は人見知りなので、一人で新しい環境に飛び込むのが大の苦手なんです。
だから、面接をして合格の連絡がきても「あそこにいた兄ちゃん恐そうだったな」とか、「あの店長とうまくやっていけるんだろうか」とか、余計なことばかり考えてしまう。
それで結局行くのをやめる、というケースが多かったです。
その代わり馴染むと長いですよ。3~4年は続きましたね。
そして上まで昇りつめる。どのアルバイト先でも、たいてい1年くらいで社員への誘いがくるんです。
高円寺にあるサウナでアルバイトをした時は、はじめは受付で入ったんですが、それから厨房、ボイラー、最終的には店長と、怒涛の出世劇でした(笑)。
ただ、芸人の仕事がありますから、突然そちらの仕事が入ってしまうこともあるんですね。
その時は後輩にマネージャーのふりをして電話を入れさせたり、親や身内にもよく死んでもらいました(笑)。

それから、どのアルバイト先でも貫き通したのは、「すべてをさらけ出さない」ことです。
アルバイト先で自分のすべてをさらけ出して、環境にどっぷり浸りきってしまうと、もう芸人としての自分に戻れない気がしたので…。
アルバイト生活は楽しかったですが、「自分の本分は芸人だ」ということを常に言い聞かせて、どこかで一線引いていたのかもしれません。
だから、あの頃一緒に働いていた人は、今の僕を見てビックリしていると思いますよ。アルバイト先では、「無口で面白くないただの兄ちゃん」でしたから。

―― 心に残っているアルバイトは何ですか?

不動産屋のアルバイトは楽しかったですね。
大手のディスカウントストアが実験的に経営した不動産屋だったんです。「ブラブラしている芸人を集めて不動産屋を開けば、お客さんも和気あいあいと面白おかしく物件探しができるだろう」という、ものすごいコンセプトでやっていたんですよ。
でも、芸人仲間と1ヵ月くらい働いてすぐに気づきました。物件探しに「笑い」はいらないです(笑)。求められるのは「誠実性」なんです。
それからは開き直って、適当な知識で適当に物件を勧めていました(笑)。
紹介した物件をお客さんが気に入ると、「内見」といって一緒に物件を見に行くんです。若い女性のお客さんが来た時は、何とか合コンの約束に持っていったりして、1件の内見に半日以上かけていたこともあります。
そんな調子で1年くらいやっていたら、店は潰れましたね。

―― アルバイトをしてよかったと思うことは何ですか?

今、その経験が話のネタになっているということ。それから、とにかく飲食系も職人系もいろいろな仕事を経験しましたから、だいたいの仕事には対応できる自信ができたことですね。

―― 最後に、アルバイトを探している皆さんにメッセージをお願いします。

アルバイトは深く考えずにとりあえずやってみること。考えるとあれこれ嫌なところばかりが見えてしまいますからね。
そして、はじめの1ヵ月間はがむしゃらにがんばる。1ヵ月間がんばれば、どんな職場でも馴染めるものですし、上の人に認めてもらえれば2ヵ月目以降は結構サボりやすくなるものなんです。
そうなれば、後は楽しいアルバイト生活が待っていると思いますよ。

 
 
 
 

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