小野真弓(おのまゆみ) 1981年3月12日千葉県出身。17歳の時に現在所属する事務所のオーディションに合格し、デビュー。2002年に「アコム」のCMへの出演をきっかけにブレイクした。これまで数々の写真集やCDをリリースしてきたほか、ラジオ、テレビ、CM、映画と幅広く活動。
―― 初めてのアルバイトはどんな仕事でしたか?
高校1年の時に、スーパーの「米飯」っていうセクションで働いたのが最初のアルバイトですね。それはお店の裏方で、お寿司を作ったりする仕事でした。 他にも、テレアポのお仕事や、制服がかわいかったアイスクリーム屋さんでも働いたなぁ。 一番辛かったのは、ベルトコンベアで流れてくるクリスマスケーキにお菓子の家をひたすら立てていく仕事。「もう1時間くらい経ったかなぁ」なんて時計を見ると、まだ10分しか経っていなかったり(笑)。 多分裏方としてひたすら作業するより、接客業の方が向いているし好きなんでしょうね。
―― 数あるアルバイト経験の中で、特に印象に残っているのはどんな仕事ですか?
カフェバーでの仕事かな。ビリヤードなんかもできる、ちょっと大きめの店でしたね。 3年前まで働いていたので、最後の方は今の仕事と掛け持ちでした。 オープニングスタッフとして入ったんですが、その店はアパレル系の会社が初めて出店した飲食店だったので、社員の人も全然飲食業のことがわかっていなかったんですよ。ウエイトレスのわたしたちも初めてで、もうめちゃくちゃでしたね(笑)。 「ケーキをメニューに加えなきゃ」ということで、以前に喫茶店で働いていた子がうろ覚えのレシピを作って、合羽橋に道具を買いに行って、何とか試行錯誤して作り上げたり。 結構、熱い現場になっていました(笑)。
アルバイトの子は7~8人いたんですが、そんなバタバタの状態の中で、タイプが2つに分かれたんです。ひとつは「何も指示がなきゃ働けない」って開き直ってボーっとしている子。 もう片方は「何とかがんばろう」って必死で動く子。 わたしは後者の方だったので、「何だか不平等だなぁ」って思うこともありました。社員の人も全然注意していなかったですし。 でもある時、そのボーっとしていたグループの子たちが一斉にクビになっちゃったんです!やっぱりそういう態度は見られていたんだって、後からゾーッとしましたね。 それからは改めてどんなことでも常に気を抜かず、必死でがんばろうって思うようになりました。
―― アルバイトをしてよかったと思うことは何ですか?
いろいろな人に会えるということが大きいですよね。それぞれ違う目標を持った人や、様々なキャラクターの人に会うことで、すごく刺激になりました。 もっと直接的に役立ったのは、以前やっていた金融会社のCMオーディションを受けた時。審査員の人に「ちょっと接客してみて」っていわれて、それまでにカフェバーやアイスクリーム屋で長く接客をしてきましたから、本当にいつも通り「いらっしゃいませ」とか「こちらへどうぞ」とやって見せたんです。そうしたら受かっちゃって(笑)。 「あぁ、アルバイトしていてよかったな」と思いましたね。
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