金子 昇(かねこのぼる) 1974年10月18日長崎県出身。2001年に「百獣戦隊ガオレンジャー」の主役、獅子走役で人気に火がつく。以後、映画、TV、舞台などで幅広く活躍中。
―― 初めてのアルバイトはどんな仕事でしたか?
高校1年生の時だったと思うんですが、ホテルの大きな会場でウエーターをしていました。友達も何人か一緒で。 特に欲しいものがあったとか、お金に困っていたというわけではなく、働くことへの興味でやっていました。だから「高校生OK!」という条件さえあえばどこでもよかったんです。 でも、このアルバイトをするもっと以前に、先輩の新聞配達の仕事を手伝ったことがあって、その時は一人ですごく寂しくて…。だから、一人ぼっちじゃないっていう条件も重要だったかな(笑)。 ウエーターをしている時は、お皿の運び方やワインのつぎ方、グラスの種類や呼び名といった、大人の知識をたくさん学ぶことができました。こういう知識って、大人になると「常識」の範囲として認識されてしまうでしょ。「知らない」とはいいにくいし、なかなか人にも尋ねにくい。だから早い段階で、しかも正確な知識を得られてよかったと思います。 反面、初めて自分でお金を稼いでみて、「こんなに働いたのに、これだけ?」というのが率直な感想でした。やっぱりお金を稼ぐっていうのは大変なことですよね。
―― 他にはどのようなアルバイトをしましたか?
役者の仕事をするために東京に出てきてから、夜はクラブで働いていました。 そこでは当時、僕よりずっと芸能界で売れている人も働いていて、人脈も広がりました。 百貨店の伊勢丹でマネキンを運ぶ仕事もしましたよ。ちょうどその頃、伊勢丹1Fのウインドーディスプレーを25年くらいずっと担当している、有名な女性スタイリストの方に声をかけてもらったんです。彼女がこれから出店する、アンティークショップの店づくりを手伝って欲しいということでした。 結局、オープン後もショップスタッフとしてお世話になったんですが、彼女は売れっ子のスタイリストだったので、店にはカメラマンやほかのスタイリストの方など、格の高い業界人がたくさん来店されました。 芸能界にいながらも、なかなか出会えないような方が数多くいらっしゃいましたから、すごく刺激になりましたね。
テニスのインストラクターです。僕は体を動かすのが大好きなので、気持ちよく体を動かしながらお金が稼げるこの仕事は最高でした。これは7年間くらい続けましたね。 でも7年もやっていると若手社員よりキャリアがあるので、アルバイトでありながら社員がちょっと萎縮する存在みたいで。もしかしたら、ちょっとうざったがられていたかもしれないですね(笑)。
―― アルバイトをしてよかったと思うことは何ですか?
役者の仕事は、いろいろな経験が多ければ多いほど、役作りや演技をする上での糧になる。そういう意味で、アルバイトの経験というのは、今の仕事に直結しているといっても過言ではないですね。 それに、アルバイトを通じて社会の仕組みもわかるし、たくさんの人に出会える。人間として成長させてくれる、というのがアルバイトのいいところだと思います。
VIDEO MESSAGE
Windows Media Playerは、動画、音声を再生するマルチメディアプレーヤーです。 WAV, AVI, QuickTime ムービー、 Real Video 、ASF(NetShow)、MPEG形式、MP3で提供されるデータを再生できます。お持ちでない方は、下のバナーよりダウンロードできます。