スターアルバイト烈伝
眞鍋かをり
眞鍋かをり
PROFILE
1981年3月31日生まれ。
横浜国立大学卒業。趣味はパソコン、料理。特技は剣道。「くりぃむしちゅーのたりらリでイキます!!」(NTV系)、「サイエンスZERO」(NHK)、「ブログの女王」(TX系)をはじめ、ドラマや映画でも活躍中。本人によるブログ「眞鍋かをりのココだけの話」は大人気で、驚異的なトラックバックの多さから「ブログの女王」と呼ばれている。
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井上三太 Santa Inoue  クビになった経験数知れず!? 人気漫画家・井上三太さんが青春のアルバイト体験を赤裸々に告白!!あの有名人のアルバイトにまつわるさまざまな話をお送りするこのコーナー。 毎回、下積み時代の隠れた努力や、おもしろいエピソードをお届けします。
つらかったバイトNo.1は皿洗い

眞鍋かをり高校に入ってからは、いつも何かしら、途切れることなくアルバイトしていましたね。
中でも、一番きつかったのは、高校2年の夏休みにやった、イタリアンレストランの皿洗いです。40度を超える厨房の中で、夕方5時から夜11時まで、5、6時間ぶっ続けで皿洗い。
始めたのが夏休みだったので、お客さんが多い時期で、お皿の量もハンパじゃないんですよ。イタリアンなんで、チーズがよく使われているんですけど、これがまた洗ってもなかなか取れないんです!金タワシでも取れず、爪でガリガリ削っていたら、爪の間にチーズの固いのが入り込んでケガしたりして。

 最初の1週間はとにかくきつくてきつくて、毎日「行きたくない~」と思っていました。でも、そこはただひたすら責任感で、「やめちゃいけない」ってがんばっていたら、厨房の中に友達ができて、しゃべりながら仕事できるようにもなったりして、だいぶ気が紛れたんです。始めたのがちょうど忙しい時期だったので、そこを過ぎたらお客さんも減り、ぐっとラクになりました。
そのときには、「なんでもやり始めが一番大変なんだなあ」と思いましたね。慣れるまでの何ヵ月かがヤマ。
チーズとの悪戦苦闘の思い出のせいか、今でもイタリアンを食べるときには、「チーズがこびりつくと申し訳ないな」という気がして、きれいに食べるようにしてますね。

「笑顔が素敵なホール係」の苦手な仕事は…?

お好み焼き屋さんのオープニングスタッフとしてホール係をやったこともあります。時給がすごくよかったのが、そのバイトを選ぶ決め手になったんです。
ファミレス形式のすごく大きなお好み焼き屋さんで、ホールはAからCまであるんですよ。私は、いつも笑顔でいなくちゃ、という気持ちが強くて、「何名様ですか?」なんて聞くにも、ものすごい笑顔を作っていました。先輩に「もうちょっと感情浅めでいいよ」と言われるぐらい。でも、「笑顔が素敵」とはよく言われましたね。ホールではかなり信頼されてたんじゃないかと思います。

 ホールで割と重宝されるようになってきたところで、重要な役割が回ってきたんです。厨房とホールの間にいて、注文を伝えたり、料理を各ホールに分配していくという司令塔の役割に抜擢されたんですよ。
そうしたら、私にはその仕事が合わなかったらしくて、まったくできなかったんです。料理がズラーッと並んじゃって、すっかりテンパっちゃって。2時間ぐらいやった後、ホールに戻れと言われちゃいました。

社会に出ても通用する「根性」を養おう

眞鍋かをり 大学生でグラビアの仕事をやっていたとき、すごくきつかったんです。精神的にも肉体的にも、今までのバイトとは比べものにならないぐらいつらくて。その当時は本気でずっと続けようとは思っていなかったので、なんでこんなつらい思いしなきゃいけないの、という感じでした。
それでもなんとか続けられたのは、「義務を果たしたい」という気持ちが強かったから。それは皿洗いやいろいろなバイトで鍛えた感情なのかなと思います。

 大学時代の同級生を見ていても、せっかく仕事に就いたのにすぐ辞めてしまったり、何でもすぐにつらくなって一つのことがなかなか続かない、という人がいるんですね。そういう人は、ラクなバイトばっかりしてきたのかな、と思います。
社会に出て働くのってすごくしんどいものなんだから、それに耐えられるぐらいの根性をバイトで養っておかなきゃな、と思うんですよ。

つらかったバイトNo.1は皿洗い

眞鍋かをり 巫女さんのアルバイトが一番印象に残っています。やはり高校生のときだったんですけど、それまで結婚式に出席したことがなかったので、すごく新鮮な社会勉強になりました。
神前式のテーブルのセッティングからやるんですよ。スルメと梅干しで、日の丸の扇を作って並べて、杯を置いて、結婚指輪を預かって、祭壇に置いて…と。親族を並ばせて式場に誘導したり、新郎新婦さんに「一礼されまして、こちらまでお進みになりまして、こちらで一回転されて」みたいな説明もしました。

 このアルバイトは、バイト代がすごくよかったんです。一つの式が5,000円で、1日に2回入ることもありました。式自体は1時間ぐらいなので、準備や後片付けも含めてだいたい3時間ぐらい。たまに親族からご祝儀をいただくこともあるので、お給料は本当によかったですね。

 高校からのあっせんで、単発のバイトが回って来ることもありました。変わったところでは、詩吟の発表会の司会。ステージに立って「次は○○さんで、○○を」と紹介するんです。そんなに緊張した記憶はないんですが、練習は相当しましたね。詩吟のタイトルに使われている漢字が、また難しいんで、間違っちゃダメだと思ったんですよ。

「笑顔が素敵なホール係」の苦手な仕事は…?

 お好み焼き屋さんで働いていたときに、つまずいて、運んでいたお好み焼きのソースをお客さんの靴にばーっとこぼしちゃったことがあるんです。そのときは真っ青になって、「もー死ぬ!」とまで思ったんですけど、優しい人だったので、「いいよいいよ」と許してくれました。

 巫女さんのときにも、失敗はありましたよ。厳粛な式の中、新郎新婦が緊張していて、段取りを間違えたりすることがあるじゃないですか。当然、笑っちゃいけないんですよ。でも、ツボにはまってしまって、唇をプルプルさせながら我慢したこともありました。あるとき、新郎のお父様が緊張のあまり、親族紹介で、自分のことを「新郎のタカシです!」といってしまったんです。そのときは、笑いをこらえるのに必死で、笑っちゃいけないと思うと余計におかしくて、ついに「フッ」と鼻から息が漏れてしまって。後で神主さんに怒られたりしました。

社会に出ても通用する「根性」を養おう

眞鍋かをり 学生のときは、「責任を持って仕事をする」ということがどんなことなのか、まだピンと来ないじゃないですか。でも、一緒に働く仲間が遅刻をして、店長にすごくしかられていたりするのを見て、「ああ、時間通りに来なきゃいけないんだ」とか、「服装はちゃんとしないと怒られるんだ」とか、仕事をする、ということの基本中の基本みたいなところをバイトを通して学んだかな、と感じます。

 どんな仕事をするにしても、多分しんどいと思うんですけど、続けているうちに絶対、技が磨かれてくると思うんです。
接客だったら、「2ヵ月前よりもうまく客をさばけるようになった」とか、「うまく運べるようになった」とか、「手際よくなった」とか、将来に繋がる技術が必ず得られると思うので、小さなことでもスキルアップを意識してがんばってほしいと思います。
そして、「今、磨かれている技は何なのかな?」と定期的に確認しながら、自信につなげていってほしいと思います。

 
バイトル情報局